鍵を忘れてオートロックから締め出され、同居人にも連絡がつかず、管理人さんも不在、他の居住者の助けも得られない…そんな絶望的な状況で最後に頼れるのが、専門の鍵業者です。しかし、鍵屋を呼ぶ際には、いくつかの注意点と覚悟が必要です。まず、費用が高額になる可能性があることを理解しておきましょう。オートロックの解錠は、一般的な住居の鍵開けよりも複雑な技術や専用の工具が必要となる場合があり、また、出張費や深夜・早朝料金などが加算されることもあります。依頼する前に、必ず料金体系や見積もりを確認し、納得した上で依頼するようにしましょう。複数の業者に見積もりを依頼するのも良い方法ですが、緊急時にはそれも難しいかもしれません。次に、鍵業者が到着するまでには時間がかかることを覚悟しておきましょう。特に深夜や交通量の多い時間帯、あるいは業者が他の作業で立て込んでいる場合などは、到着までに1時間以上かかることもあります。その間、エントランスで待ち続けることになるため、季節によっては寒さや暑さ対策も必要です。そして、最も重要なのは、自分がそのマンションの正当な居住者であることを証明する必要があるという点です。鍵業者は、防犯上の観点から、依頼者が本当にその部屋の住人であるかを確認する義務があります。運転免許証や健康保険証、パスポートなど、顔写真と住所が確認できる公的な身分証明書の提示を求められます。もし、これらの身分証明書も室内に忘れてしまっている場合は、解錠作業を断られる可能性もあります。その場合は、警察官に立ち会ってもらうなどの対応が必要になることもあります。鍵業者を呼ぶのは、文字通り最終手段です。時間も費用もかかり、精神的な負担も大きいため、できる限りこのような事態は避けたいものです。日頃からの鍵の管理がいかに重要かを痛感させられる経験となるでしょう。